リファクタリング・ウェットウェア ―達人プログラマーの思考法と学習法

読み終わりました。

大分前に読み終わって今は読み返していたりします。
これが 2011 年最後の本になるのですが、正直なところ「これを一番最初に読んでいたら全然違うこと (おそらくもっと良い収穫) になっていただろうな」と思わざるを得ません。
これが、この本を読み終わっての一番の感想になります。

この本の著者は言わずとしれた名著 達人プログラマー―システム開発の職人から名匠への道 の共著者の一人である Andy Hunt 氏なのですが、さすがと言うべきかやはりと言うべきか、やはり凡人とは考え方も着眼点も全く違います。

amazon 等には既にたくさんの (とても良い) レビューが書かれていますので、ここでは自分が感じたこと視点で少し色を変えて書いていきます。
基本的には自分も amazon のレビューに書かれていることと同じように考えていますので、ここに書くのはプラスアルファという感じになります。

さて。
この本のやり方を実践している人は (本を読む前から) 少なからずいるとは思いますが、この本を読むことによる最大のメリットは単なる知識やハウツーではなく、誰もが認める「達人」である著者の着眼点や物事のとらえ方、考え方を知ることにあります。
達人の目には何が見え、達人の目にはそれがどのように見えるのか、そしてそこから何を導き出すのか、かつて導き出した事柄は今どうなっているのか、今後どうなっていくのか…自分のような凡人が目指すべき達人 (ただし、どんなに努力しても達人になれない人もいるとも書かれている) の考え方を知ることができます。そして、それこそが達人への道の近道の一つなのです。

この手の本には非常にうさんくさいものが多いのは紛れもない事実ですが、この本がそれらの怪しい本と一線を画しているのが「この本に書かれているやり方が必ずしも正しいとは限らない」とはっきりと明言してあることです。
基本的にハウツーというのは成功した人特有のコンテキストでしか通用しないことが多く、その手のハウツー本ではコンテキストを無視して語ることがほとんどです (そして多くの読者にとっては役に立たないことが圧倒的に多い)
この一点だけでも本に対する信頼がぐっと増しています (確証バイアスの件でも著者は本著の意義自体に疑問を唱えるようなことを書いているけど)

本著では一貫して R モードと L モードという二つのモードをいかに協調させるか?が書かれているのですが、R モードを盲信するのも L モード一辺倒になるのも良いことではない、とも繰り返し書かれています。
というところで自分を顧みると、もともと L モード寄りだったのは間違いないところだとは思いますが、社会人になって以降は L モード一直線に偏っていたのが明らかなのですよね。
それはたしかに色々とやりにくいはずです(;´Д`)

でも、この本のおかげでまた R モードを活性化させて L モードと協調させるきっかけをつかむことが出来たと思います。
この本はきっと自分にとっての座右の書になるな、そう思わされる良書です。
というか、座右の書にします。本当に。

ということで今年最後の一冊でした。
今年最初の一冊になっていれば最高でしたが、今年最後の一冊だとしても来年の一冊目よりは先に読めたわけなので良しとしたいと思います。
この本を読めて本当に良かったです!(〃▽〃)

2011122601

リファクタリング・ウェットウェア ―達人プログラマーの思考法と学習法